「日本人男性の約7割が包茎」と言われるくらい、包茎人口は多いのに、「俺は包茎だ」と胸を張れる人は、ほとんどいない。それは、「包茎は格好悪い」というイメージが世間に浸透してしまっているから。なので、包茎人(びと)たちは、皮かぶりであることを他人に突っ込まれると、非包茎の人が想像する何倍以上もメンタルにダメージを受けることになる。だから、包茎であるがゆえに、悲(哀)しい体験をしている男性は、実は非常に多い。というわけで、包茎男性の魂の叫びとも言える、ある意味、胸が痛くなるような体験談を、何回か続けて紹介させていただきます!
本当に励ますつもりで言ってくれたのかもしれないけれど…。
記念すべき第一回は、岡山県にお住いの会社員、Yさん(28歳)の体験談をご紹介!
「『おっ、包まれとるな』
湯船につかるジイさんが、オレのアソコを見てひと言。
だけど、オレは、素早く湯船につかり、アソコが見えないようにして、ジイさんを無視。
だが、ジイさんは、そんなオレの態度に構わず、さらにこんなことを!
『皮っかぶりだからって、人間としてダメなわけじゃない。気にすんな、ワハハハ!』
なんだ。この糞ジジイ。ぜんぜんフォローになってねーだろっ!
しかも、そんなデカい声で言いやがって。周りの人にも丸聞こえじゃねーか。それでなくても、銭湯は声が響くから、聞こえやすいっていうのに!
案の定、みんな、笑ってたじゃねーか。しかも、変にオレに気を遣って、笑い声を押し殺すようにして。笑われる者にとっては、そっちの方が何倍もキツいっていうのに……。
正直、もう2度と、あの銭湯には行きたくない」
世の中には、信じられないくらいデリカシーのない人間がいる。Yさんが銭湯で遭遇したお爺さんもその一人。
だけど、このお爺さんはおそらく悪気はなかったのでしょう。若い人(Yさん)とコミュニケーションが取りたくて、その取っ掛かりとして、とりあえず、目についたモノを口にしただけ。それがたまたま、Yさんの包茎ペニスだったというだけで…。
だから、 『皮っかぶりだからって、人間としてダメなわけじゃない。気にすんな、ワハハハ!』という言葉も、お爺さんとしては、本当にフォロー(励ま)したつもりだったのかもしれません。
でも、「おっ、包まれとるな」という第一声とともに、それらの言葉は、包茎の人間にはあまりにも痛烈。しかも、周りには、他にも何人かのお客さん(男性)がいた。だから、Yさんはおそらく、恥ずかしいという感情よりも、悔しさをより強く感じたのではないでしょうか。その場にいた全ての男性に、見下されたような気がして…。
このお爺さんはたぶん、非包茎なのでしょう。だから、そんなデリカシーのない言葉を簡単に投げかけることできた。悪人ではないけれど、無神経。そういう意味では、確かに糞ジジイ。小さい頃に、「他人の痛みが理解できる人間になりなさい」と教えてもらったはずなのに……。
まあ、でも、これくらいなら許容範囲なんでしょね。世の中には、もっと辛辣なことを平気で言う人がたくさんいますから。なので、こんなことくらいでヘコたれていては、包茎として生きてはいけない。ただ、「オレ、メンタル、弱いから」という男性は、早めに上野クリニックで包茎の治療(手術)を受けておいた方がよいかもしれません。包茎である以上、こういう場面に出くわすことは、ある意味、必然なので!