性感染症の中で、最も感染者が多いのはクラミジア。その数は…。
自覚症状がないことが多いので、知らぬ間に誰かにうつしてしまうことも…
厚生労働省が発表した平成28年度の性感染症報告数によると、最も感染者が多かったのは、クラミジアの24,396人(2番目に多かったのは性器ヘルペスの9,174人。第3位は淋病で8,298人)。1年間に2万人以上がクラミジアに感染しているわけですから、クラミジアは身近な病気、と言っていいのかもしれません。厳密に言えば、それは定点調査(全国に約985ヵ所ある指定医療機関で調査)で出た数字であって、実数ではありませんし(実際の感染者数は、当然ながら、もっと多いわけです)。
というわけで、「現在、国内で一番感染しやすい性感染症はクラミジア」と言えるのですが、なぜゆえに、クラミジアがそれほどまでに感染しやすいのかと言いますと、それはズバリ、クラミジアの感染力が極めて強いから! クラミジアは、1回の性行為で感染する確率が50%にもなる、と言われているので、間違いなく、それは相当のもの! と断言できるのです。また、クラミジアは、感染しても自覚症状がないことが多いため、知らぬ間に誰かにうつしてしまうケースも珍しくないのです。
そんなわけで、クラミジアは、風俗遊びだけでなく、パートナー以外の素人の女性と性行為をした際にも、感染のリスクが高くなります。ちなみに、上野クリニックのホームページには、「クラミジアは、とにかく早期の治療が大切です。男性は排尿時に異常を感じた場合、すぐに診察を受けることをおすすめします」と記載されています。